パパママごっこ
今度のホームビデオも、中々ほのぼのしていた。
初夏の午後、爽やかな日差しが差し込むリビンで、パパとママ、そして娘ちゃんが寛いでいた。
パパとママは30代前半って感じのいかにも仲の良さそうな夫婦に見えた。
娘ちゃんは、小学生・・・
そうねぇ、低学年ってところかな?
娘ちゃんが言う『パパママごっこ』って、パパとママでやるストレッチ運動みたいなモノらしい?
娘ちゃん、小学校に入学する前から、この『パパママごっこ』がパパやママに憧れてやりたくて仕方なかったらしい。
で、パパは娘ちゃんに優しく諭して言ったらしい。
「このストレッチ運動は、パパとママの二人で長居時間をかけて開発した運動なんだ。
この運動は、ほかの人に秘密にしないと、パパとママの努力が無駄になってしまうんだよ。
だから、娘ちゃんもこの運動のことは、よそで言ってはいけないよ。
約束だよ!
分かった?」
「うん、分かった。約束だもんね!」
う~ん、娘ちゃん、良い子だねぇ。
ビデオ1本目は、ここまでだった。
で、2本目は、小学校の入学式から家族3人で帰って来て娘ちゃんに、パパが何か小さな箱を渡していた。
箱の中身を、パパが説明していた。
「これは、パパとママの二人で開発した器具で、ママが使っていたモノを娘ちゃん用に改良したモノなんだ。
今日、小学校に入学したコトで、大人への階段をまた一段昇ったことになるよね。
そこで、パパとママの思いを、娘ちゃんに授けるコトにします。
これもね、よそでは、言ってはいけないよ。
そうそう、こう言うのを『他言無用』って、言うんだよ。覚えてね。」
「えー!!
う・れ・し・い・!
大切にするね!!
これって、お守りみたい!!」
「確かにお守りかも知れない。
娘ちゃんの身体と心を、守るお守りかも知れないね!」
「はーい!」
「それじゃ、使い方をおしえるよ。
紐を外に出るようにして、本体をなるべく奥深く入れるよ。
そうねぇ、おうちにいる間は、入れていた方がいいね。
紐が汚れそーな場合は、取り出しておいた方が清潔を守れるみたいだよ。
やってみて、娘ちゃんが判断してね。
それが、大人への第一歩になるんだよ。」
「分かった!
試してみるね。」
うーん、感動的すぎる!
娘ちゃんの成長が見えて良かった!!
成長と共に、このお道具のサイズが大きくなっていったそうです。
誕生日とか、進級のタイミングでサイズアップしたみたいです。
確かに、今、インターネットで調べてみると、お守り用の水晶できたモノもあるみたいです。
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